性格的に合わない仕事で辞めたい…
辞めたいけど甘えと言われないだろうか…
厚生労働省が行った「令和３年 労働安全衛生調査（実態調査）」によると、今の仕事や働き方について強い不安、ストレスを感じる労働者の割合は53.3%とのことです。
結論から言うと、性格的に合わない仕事なら辞めても良く、甘えとも言われません。
当記事では、性格的に合わない仕事なら我慢せずに辞めても良い理由や、合わない仕事を選んだ時の対処方法などを解説します。
今の仕事を続けるべきか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
性格的に合わない仕事は辞めて良い！甘えと言われない理由
性格的に合わない仕事なら辞めても良いです。
性格的に合わない仕事を辞めても甘えと言われない理由は以下の2つです。
- 成果が出ないのでキャリアアップしづらい
- 日本の職種は約17,000種類あるため自分が合う仕事は他にある
- 3人に1人が最初に入った会社を3年以内に辞めている
もし今の仕事が性格的に合ないと感じている方は参考にしてみてください。
※仕事が嫌なのか向いていないかは確かめましょう。自分では嫌で合わないと思ってるが、周囲からは評価される職場の場合は向いてる可能性が高いため、よほどの理由がない限りは続けた方が良いです。
性格的に合わない仕事は成果が出ないのでキャリアアップしづらい
性格的に合わない仕事は成果が出づらく、中長期的なキャリアアップが見込めない可能性があります。
仕事は、自分の性格や能力に合っているかどうかで成果が大きく変わります。
性格的に合わない仕事をしていると、仕事にやりがいを感じにくく、モチベーションが低下してしまいます。そのため、仕事の成果が上がらず、キャリアアップが難しくなる可能性があります。
例えば、人と接するのが苦手な人が営業職に就いた場合、顧客とコミュニケーションをうまく取ることができず、成果を上げることができないかもしれません。
また、一人で黙々と作業するのが好きな人が接客業に就いた場合、お客さまの要望に応えることができず、クレームをもらう可能性もあります。
このように、性格的に合わない仕事をしていると、成果が出にくく、キャリアアップが難しくなるのです。
日本の職種は約1万7000種類あるため必ず合う仕事がある
厚生労働省所管の独立行政法人「労働政策研究・研修機構」によると、日本の職種は、約1万7000種類と言われています。
これだけ多くの職種があるということは、自分に合った仕事が必ず見つかるはずです。
また職種だけでなく業界の数も昔と比べて増加しました。
例えば営業職をしている方でも、業界が異なれば営業スタイルも異なります。また営業という一つの職種を見ても、カスタマーサクセスのような職種だとまた違う要素が求められるため活躍できるかもしれません。
今の仕事が合わないのは、職種か業界のいづれかまたは組み合わせの問題であることがほとんどです。
現代ではこれだけの職種と業界があるため、今の仕事が性格的に合わなくても無理に続ける必要はなく自分に合う仕事を探す方が大切です。
3人に1人が最初に入った会社を3年以内に辞めている
厚生労働省によると、新卒の3割が3年以内に離職しています。
また離職理由の一位が「仕事内容が合わない」によるものだと言われています。
・営業職が自分には向いていないと感じたので（20代女性）
・希望ではない部署に配属され、希望の職種に就くために転職した（30代男性）
・入社後に配属された部署があまりにも畑違いだったので、やる気をなくしてしまいました（40代女性）
さらに令和２年転職者実態調査の概況によると、転職者の現在の満足度を調査した結果、仕事内容に満足しているのは全体の69.2%でした。
| 転職先への仕事内容の満足度 | |
| 満足 | 69.2% |
| どちらでもない | 21.3% |
| 不満足 | 8.7% |
そのため、3年以内で性格的に仕事内容が合わない理由で辞めたとしても、自分の合う仕事に転職できれば活躍できることが分かります。
自分がより活躍できる場所を求めて、性格的に仕事が合わない理由で辞めること自体は問題がありません。
性格的に合わない仕事を続けた結果どうなる？
性格的に合わない仕事を続けた結果、どのようなことが起こり得るのかについて解説します。
- 合わない仕事はストレスや不安が溜まってしまう
- 人間関係が悪化する
- 仕事の成果が下がる
仕事は人生の多くの時間を費やすもの。だからこそ、自分に合った仕事を見つけて、やりがいを持って働きたいものです。しかし、実際に働いてみると、思っていた仕事と違っていたり、自分に合っていないと感じたりすることもあるでしょう。
合わない仕事はストレスや不安が溜まってしまう
性格的に合わない仕事をしていると、仕事にやりがいを感じにくく、モチベーションが低下してしまいます。そのため、仕事に対するストレスや不安が溜まってしまうのです。
ストレスや不安が溜まると、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
- 体調を崩す
- 人間関係が悪化する
- 仕事の成果が下がる
- うつ病や適応障害などの精神疾患を発症する
どうしても合わない仕事なら我慢せずにさっさと辞めるのも大切
どうしても合わない仕事なら我慢せずにさっさと辞めるのも選択肢の一つです。
なぜなら、自分に合っている仕事や向いている仕事でないと、働くモチベーションが下がり、成果を出すことができず、周りからも評価されないという負の連鎖に陥ってしまう可能性が高いためです。
もし、今の仕事が合わないと感じているなら、我慢せずにさっさと辞めるのも大切です。
もちろん、転職や副業など、自分に合った働き方を見つけるまでには、時間や労力がかかるかもしれません。
しかし、自分の人生や健康のために、性格的に合わない仕事を辞めることは決して甘えではありません。
性格的に合わない仕事を選んだ時の対処方法
性格的に合わない仕事を選んだときの対処方法について解説します。
- 自己分析をして得意・不得意を見極める
- 社内での部署移動を試みる
- 転職活動をして向いてる仕事を探す
- 副業を始める
- 退職代行を利用する
自己分析をして得意・不得意を見極める
自分の性格や能力を把握することが大切です。自己分析や適性検査などを利用して、自分の得意・不得意を見極めましょう。
自分の得意・不得意を知ることで、自分に合った仕事がどのようなものなのかをイメージしやすくなります。
社内での部署移動を試みる
同じ会社に勤めている場合、社内での部署移動を試みるのも一つの方法です。部署によって仕事内容や求められるスキルは異なるため、自分に合った部署を見つけられるかもしれません。
社内公募や上司との相談などを利用して、部署移動の可能性を探りましょう。
転職活動をして向いてる仕事を探す
どうしても今の会社や部署で働き続けることが難しい場合は、転職活動をして向いている仕事を探すのも一つの方法です。
転職活動をする際は、自己分析や求人情報の収集をしっかりと行い、自分に合った仕事を見つけましょう。
副業を始める
本業とは別の仕事を副業として始めるのも一つの方法です。副業で自分の得意や興味を活かすことで、仕事のやりがいを見いだせるかもしれません。
また、副業で収入を得ることで、転職活動の際にも安心感を与えることができます。
どうしても辞められない環境なら退職代行を利用する
どうしても辞められない環境にいる場合、退職代行サービスを利用するのも一つの方法です。
退職代行サービスは、本人に代わって退職の意思を伝えたり、退職交渉を行ったりするサービスです。
退職代行サービスを利用することで、自分で退職交渉を行う手間が省け、円満退職を実現できる可能性があります。
性格的に合わない仕事を辞める前に注意すること3つ
性格的に合わない仕事を辞める前に注意すべき3つのことについて解説します。
- 嫌いと性格的に合わないは違う
- 周りから評価されているなら続けるべき
- 内定を獲得するまで退職しない
嫌いと性格的に合わないは違う
嫌いだからといって、すぐに仕事を辞めるのはよくありません。仕事内容や人間関係が嫌だからといって、性格的に合わないとは限りません。
まずは、なぜその仕事が嫌なのかをしっかりと考えてみましょう。
- 仕事内容が自分に向いていない
- 人間関係がうまくいっていない
- 仕事へのモチベーションが低い
- 仕事の成果が出ていない
など、さまざまな理由が考えられます。
もし、仕事内容や人間関係が自分に向いていないのであれば、転職や部署異動など、別の方法で解決できるかもしれません。
周りから評価されているなら続けるべき
周りから評価されている場合も、辞めるのは考え直したほうがよいでしょう。
仕事で成果を出せている、周囲と良好な人間関係を築けているなど、周りから評価されているということは、その仕事に向いている可能性が高いと言えます。
もちろん、それでもやりがいを感じられないのであれば、転職や副業など、別の方法でやりがいを見つけることも検討しましょう。
内定を獲得するまで退職しない
内定を獲得するまで退職しないことも大切です。
転職活動をする場合、内定を獲得するまでに時間がかかる場合もあります。
また、転職先が決まらずに退職してしまうと、収入が途絶えてしまう可能性もあります。
そのため、転職活動を開始する前に、ある程度の貯金や転職先の候補を用意しておきましょう。